祖父母の教えを思い出す
あんしんサポートの支援プラン詳細を知ると多くの家族は「どうして思いついたのですか?」とか、「初めて聞いた内容です」とも言われますが、創るべきプラン、これから求められるプランを教えてくれたのは葬儀屋さんと住職さん達なんです。
他人の事は分かりませんが、僕の人生に於いての教えは教科書や参考書や立派な人でなく、その大半は真逆の俗にいう『反面教師の人達』が大半、人生の「師」と呼べる存在は生まれて数か月~5才まで育ててくれた祖父母であると分かったのが葬儀支援でした。
『商人に大事なのは「金」ではなく「信用」と「思いやりの心」』自分の中で刻み込まれてた人生の教えが本当の意味で開花したのは多くの人達が諦めと妥協をする52才~、人生は自分が諦めさえしなければ年齢は関係ないと教えられました。
この教えはいつも考えてた事でなく忘れてましたが、葬式の現場に入れば入るほど疑問と違和感は山積みになり、納得できる点が殆ど無く『なんで!?』『どうして!?』のてんこ盛りだったからか、潜在意識を目覚めさせてくれたのでしょう。
自分の意思は無視されるほど強烈な流れで辿り着いた「葬儀支援の道」、葬儀屋には胡散臭い印象しかなく、とにかく葬儀屋だけは絶対に嫌だとの強い思いが切り拓いた道です。
もし葬儀屋に嫌な思いがなく、住職さん達を立派な人物と感じてたら葬儀支援センターは誕生せず、葬儀業界で生きる事すら無かったでしょう。
葬儀業界は反面教師の宝庫
「葬儀屋紹介業」を目指すと業界の中では良心的な葬儀屋もありましたが、本物の家族目線の葬儀屋はなく、本気で家族目線を目指すなら自分で施行するしかなかったし、葬儀屋経験ゼロだから家族目線しか持ってなかったのは結果オーライでした。
新たなプランを打ち出す度、創造力豊かな才能のように言われましたが、葬儀屋の言動、住職の言動を家族の希望と刷り合わせれば誰にでも思いつく事ばかり、あえて言うなら2030年代の団塊世代終幕期を意識できるか否かくらいでしょう。
2025年3月現在、設定されてる各プランは2010年の時点で2030年代を見据えて目標設定されたもの、というか10年先しか見えない僕でも20年先の想定が出来る――、それほど利用者目線から掛け離れてたのが葬儀業界という特殊な世界でした。
「餌」で釣り上げたら鴨葱
「搬送」「安置」「使用品」「葬式」「拾骨」「墓」の場面毎に実態と家族目線の相違を書き出せばキリがないほど、葬儀屋の大半は相変わらず※1姑息な詐欺商法なので利用者は賢くなる必要があり、逆を言えば葬儀屋の人は方向転換も間に合うんじゃないかな。
利用者への教訓『葬式は葬儀屋に教わるものでなく自分の思いで行うべきもの』である。
※1 安く見せ掛けて釣り上げ、加算させて高額にする商法(ビッグモーターを思い出せば良い)
本音だから主張は変わらない
設立前から我々を知る人達には口を揃えて「主張は全く変わりませんね」と言うけど内心は変わっており、17年前より今のほうが葬儀屋は嫌い、というか施行家族が増えれば増えるほど、葬儀屋の行う言動に対し賛同は減り続け嫌悪感は増してます。
葬儀屋も事業であり企業だから施行数や売上増、利益増を目指すのは当然なんだけど、僕は商売とも企業とも考えておらず、弱者を高額な葬式から救う事だけ考えてきたから、葬儀屋路線と葬儀支援路線は平行でなく先に行けば行くほど違いが広がるのだろう。
この辺りは僕自身の年齢も大きく影響してるはずで「欲」のある年代なら発言は違ってたろう。数千話のブログを書いてきましたが、50代の頃はオブラートで包んだ話し方、今は誰にも気兼ねせず直球で書いてますから、今の記事のほうが参考になるでしょう。
「葬儀屋」と「寺」からすれば嫌な存在だろうけど、本格的に団塊世代の終幕期が始まる5年後までに対象の家族は自分達の価値観と諸事情に最適な依頼先を探しておきましょう。こんなアドバイスできるのも反面教師のお陰、葬儀屋さんに感謝ですね。
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