葬儀屋の姿勢を知る

葬儀業界

想像以上に高い葬式代

「あんなに高いと思わなかった」初めて葬式した家族から何百回となく聞かされた言葉ですが、17年間ずっと聞き続けてるという事は、利用者は進歩してないって事です。

この手の言葉は何度も聞いてるはずですが、自分には関係ないと思ってるのでしょうか? 「高過ぎる」と言った人も他人事として聞いてたのでしょう。

当支援センターの門を叩く前に1度葬式を経験してる人も多く、葬式費用が高過ぎる現実を経験した人が当支援センター会員紹介で来館される人が大多数です。

日本国内で詐欺まがいの商売は殆どありませんから、家族葬30万円の言葉を信じて依頼、多少追加が発生しても40万円で収まるだろうと思っていたら80万円の請求、別途宗教者50万円、8人の家族葬で総額130万円だそうですから表示価格30万円は何でしょう。

自分は家族葬17万円(税・読経・大姉戒名付)利用、棺一杯の生花を追加で支払い総額18.3万円と7倍差(差額110万円)、当社永代供養墓の年会費¥2,000を払いに来られた時の会話だから、実際は散骨と永大供養墓納骨も含めると+¥55,000(総額¥238,000)だと思います。

葬儀屋の姿勢を事前相談で見極める

「1」料金に含まれる項目確認

請求書を見て「えっ!?」となるのは、追加発生する条件計算方法を事前に伝えられてないからでしょ!? だから邪道・詐欺だというんです。でも詐欺まがいの商売が通用してるのが実態なら、利用者が自分で自分を守るしかないでしょ!?

葬式施行は「お迎え搬送」から始まり「骨壺に収まる」まで何行程もありますが、最初は『お迎え搬送』ですから、搬送時の流れを考えてみましょう。

「搬送時間帯」夜間・深夜・早朝・元旦等の追加は発生しませんか?
「搬送距離」車庫~病院~安置施設までの総計距離追加は発生しませんか?
「搬送シート」搬送シートは含まれてますか? 枕の種類は?
「搬送人員」安置までは2名必要です

どうように「安置」「手続き」「葬式」「火葬」と大別した各々の流れと追加発生条件と明確な費用を書き出せば、相談した葬儀屋の基本姿勢は分かります。必須項目すら欠けたプランを公表してるとすれば「嘘」は平気な嘘つき葬儀屋の認識で間違いありません。

追加発生と費用は搬送した時点で明確に分かりますから正確な見積りが出ない葬儀屋は要注意、また搬送が夜間だと「打ち合わせは明日の朝10時からにしましょう」と言う葬儀屋は追加させたいか、分業で営業は出勤してないからで葬儀屋の都合でしかありません。

安置は何日でも追加されず、ドライアイスも追加されないのであれば良心的だけど、そんな葬儀屋はありません。安置料の加算、ドライアイスの加算で利益増が目的、家族の負担を少しでも抑えたい葬儀屋なら例え夜中でも打ち合わせはするはずです。

70才を迎えた今、夜中の搬送なら死体は預かり安置しておき、翌日の打ち合わせなら肉体的にも楽だけど「火葬予約が遅れる」「安置費用が増える」のは必然だから即時打ち合わせなんです。

「2」豪華・盛大・華やか優先の葬儀屋

「豪華な施設」「リムジン霊柩車」「多くのスタッフ」「各項目のアップグレードを勧める」などは、利用者の希望でなく、全て葬儀屋が儲けたい発想から勝手にやっている事「当社はスタッフ数も多く施設も豪華ですから」と高いのは仕方がないような言い方はおかしいのです。

この手の葬儀屋は『豪華・派手』が付加価値の葬儀屋、わざとらしい感動と、優越感を与え、だから高額費用は当然の発想なので、豪華で派手な葬式を希望する家族には最適ですが、費用に拘らない家族以外には不向きな葬儀屋だと分かります。

「3」安かろう悪かろうの葬儀屋

『安い』とは支払い額以上の価値がある場合に使う言葉であって、単に低価格を指すものではありませんから、安かろう悪かろうは安いとは言いません。大した価値はありませんから「駄物」と言ったほうが適した言葉、ただ葬式に使用すべきでないと思ってる。

低料金を前面に出して釣り上げ、低品質(駄物)をアップグレードさせる商法も詐欺まがい、事前相談の時点でその辺りを明確にしてあれば構いませんが、逝去後の打ち合わせで追加発生や追加料金を伝えるのは詐欺ではありませんか?

ひつぎ」と言われたら多くの人は「山型フタ付布棺」を想像するのは主流品だからでしょ。でもプランに含むのは「白木合板の平棺ひらかん」だとしたら、火葬場では違和感があるから「山型フタ付布棺」にアップグレードを勧める葬儀屋っておかしくないですか?

但し「白木合板の平棺ひらかん」に変更すればプラン価格が値引きされるなら話は別、あるいは事前の段階で白木合板の棺であると明確に伝えてあれば問題ありませんが、この手の葬儀屋は写真でなく「棺の絵」や図柄で記載するか、シラーッと写真は乗せても改めて確認しないかです。

我が家の価値観を決める

問題は家族が自分達の価値観を明確にしておけば、異なる価値観の葬儀屋は選択肢から外せば済む話ですから、事前相談はしっかりしておくべきです。

当支援センターは上記のいずれにも当て嵌まりませんが、同様の立ち位置にある葬儀屋を知りませんので割愛したけど、家族目線を優先する葬儀屋ってあるんじゃないかな、無ければ探せませんけどあるとしたら探すのは難しくないはずです。

大都市でも無い限り数十万程度の都市なら、家族目線の葬儀屋なら紹介、紹介で利用者数は多いはずですから葬式経験者に聞けば辿り着くのは簡単、但しネットのクチコミを書く商売も沢山あるので、利用者でなく金が買った「5つ★」も多いはずです。

実際に利用した親戚・友人・知人から勧められたら、自分で出向き『我が家の価値観』と刷り合わせてみれば信頼に足る、足らないは自身の心が教えてくれるでしょう。

突然の依頼は受けられない

当支援センターが非会員さんからの依頼を受けないのは「受けられない」からで、非会員の中には当支援センター対象外の人が存在しますから搬送後に「受けられません」では家族は困ります。入会を受けられないのは下記の家族です。

・非会員さんからの依頼は受けません
・菩提寺の葬式は受けません
・寺に墓のある方の依頼は受けません
・お客様扱いされたい方の依頼は受けません
・傲慢、横柄な方の依頼は受けません
・財布に余裕のある方の依頼は受けません
・葬式内容に拘りの強い方の依頼は受けません

2025年1月1日~3月で非会員さん依頼は15件断っているので、今年も例年同様50~60件は断ることになりそうですけど、内情、故人への思い、家族の感覚、財布事情、家族の価値観など、何も知らない家族が満足してくれる葬式など出来るはずがありません。

依頼電話をしてくる多くは「友人から聞いた」「親戚の葬式で行った」と言われますが、その友人や親戚は事前相談をした上で入会した人達だから、満足とまでいかなくても納得できる葬式の施行が出来た訳で、安置後に菩提寺があると言われたら断るしかありません。

上記の受けない7項目に当て嵌まれば事前相談の時点で入会できませんから、一般葬儀屋を探す時間はありますけど、できはない事を安易に受けるべきでない。

但し病院、施設のソーシャルワーカーや行政関連から直接依頼された場合、当方の支援が必要な家族である事から受理するのは「直葬プラン」「ぱっく60」のいずれかに限定されるからです。

突然依頼できる神経が理解不能

日本一低価格と言われる当支援センターでさえ¥75,000~¥150,000(税込)、この価格は失敗しても仕方のない金額ですか? 何の予備知識もなく支払えたり衝動買いできる金額ですか?

「はい」と言える方は構いませんが、僕の価値観では衝動買いする価格ではありません。¥134,800のデスクトップパソコンを購入するのに数か月間掛けて検討したほどです。

それでも機械類ですから当たり外れはあると思ってますが、家族の葬式ならパソコンを買う以上に慎重になっても当然だと思うから、行き当たりバッタリの依頼で良いと考える価値観しか持たない、家族の依頼は受けたくもありません。

この手の家族は建前の言動をマニュアルで行う葬儀屋で充分、そもそも温かく送ろうとすら思ってないから逝去まで何にもしないのですから、当支援センターには向かない家族です。

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