団塊世代が終幕期に突入
団塊世代が80代に突入、最終組の昭和25年生まれが75才となり終幕期に突入したのは、西田敏行(76)さん、日野正平(75)さんの終幕で理解できるでしょう。
2030年代に向け人口の多い団塊世代の終幕が増えると問題になるのが『火葬予約が取り難いこと』逝去から火葬まで1週間、10日間の待機安置が珍しくなくなります。
そこで問題になるのが『安置方法』と『安置費用』問題、家族は問題点にすら気付かず、考えもしませんから業者目線からすると儲け易い盲点となるはずです。
安置費用が1日増える毎に室料+ドライアイス等で3万円(2023年、千明の叔父は千葉県柏市で1日5万円でした)くらいの加算も不思議ではありません。プランに含まれる安置時間によりますが、当支援センターは絶対必要な48時間で設定してあります。
なら72時間なら良いか? と言われたら「NO」48時間で火葬可能な場合、余分な費用を払う事になるから、最低限必要な費用は含み追加発生時のみ加算がベストです。
最低限とは死亡診断書記載の死亡時刻から24時間以内の火葬は法律で禁止なので、48時間が最低となります(死亡時刻15:00なら翌日15:01分から火葬可能)但し火葬場の最終炉時間によって異なりますので利用する火葬場情報で確認します。
群馬県の場合、前橋斎場は午後4時火葬が最終、他の斎場は午後3時が最終炉ですから、死亡時刻が前日午後2時59分以前で火葬炉が空いてれば可能、死亡時刻午後3時なら翌々日が最短火葬となるので、空き状況により医師に相談しましょう。
まずは「死体知識」から学び、続いて「安置方法と保全」「料金」など考えましょう
死体の知識
安置の最大目的は『死体保全』分かりやすく言えば腐敗させない事が最優先事項、しかし死体の腐敗に関する知識は「法医学医」「病理医」「監察医」以外は持ってないと現役の医師や医学部教授も明言しますから看護師や介護士は推して知るべしです。
端的に言うと逝去して血液の流れが停止すれば腐敗は始まり、気温や室温が高ければ腐敗進行は速く、凍結に近い温度が腐敗も遅く、凍結すれば腐敗の進行は停止します。但し肉体は蛋白質等あるので摂氏0℃では凍結せず-5℃前後で凍結するはずです。
通常の死体で腐敗進行が速いのは「腹部・下腹部」の内臓器官、腐敗が始まると皮膚も若干緑色に変色し始めるので視認もでき「死臭(腐敗臭)」も発生、早期なら完全凍結で死臭防御できますが、進行したら臭い除去は難しいので、とにかく腐敗させない事です。
支援活動の中で「父親の葬式の日は顔が黒ずんでた」といったニュアンスの言葉を時々聞きますが、これは顔や頭部の腐敗に起因、葬儀屋の多くは何故か頭部を冷やしません。
また血液は引力により身体の下部に溜まり鬱血状態の赤紫に変色、顔は血の気が引いて白っぽくなり、皺も伸びるので女性には朗報かもしれません。
硬直は死後2時間程で「顎」から始まり、腕が硬直するのは死後4~5時間経過、6~8時間で全身に及ぶ、但し気温が高ければ速く、低ければ遅くなる傾向にあります。
逝去後の注意点
病院や夜間でも死亡診断してくれる施設なら問題ありませんが、死亡診断が翌朝になる等の長時間安置される場合、袋に入れた氷、保冷剤、凍らせたペットボトル等を故人の腹部に直接当て、数時間毎に交換し、部屋は冷房を効かせ、布団は掛けずタオルケット程度で冷やしておきます。
病院、施設はパジャマ姿で歩き回れる室温なので冷房で冷やし、布団は暖を取る寝具なので使用せず、できるだけ早く死亡診断し葬儀屋に引き渡すことです。
病院、施設は死臭発生後の状態を知らず経験則もありません。時々「寒いよねぇ」と布団を掛ける看護師、介護士を見ると「いい加減にしろよ」と思うのが本音です。
家族へのパフォーマンス? 或いは優しさかもしれませんが、その行為は死体腐敗の増進行為であって優しさとは真逆と自覚すべき、腐敗臭が出たら責任取れないでしょ!?
当支援センターが、夜間、深夜、早朝問わず、死亡診断書された後に行う死後処理と清拭完了時間に合わせて迎えに行くのは、全て死体保全を優先させる為です。
あ、ついでに言っておくと死後着せたい服などあれば事前に持参した上で担当の看護師に「もしもの時は着せてください」と保管場所を伝えておけば和洋服問わず着せてくれます。
浴衣を着せる病院が多いのは開口部を処置、身体を拭く清拭後に着せ易いから、しかし処置程度の時間なら死後硬直しませんから何でも着せられパジャマのままでも問題ありません。安置時はいずれも布団など掛けるので見えません。
安置は3種類
皆さんが知る安置は『布団安置』『納棺安置』『死体冷蔵庫安置』の3種でしょう。それぞれにメリット・デメリットがあるので簡単に書いておきます。
安置と聞けば布団安置が頭に浮かぶほど多い安置ですが、死体保全の観点からは最悪な安置、寝具とは綿花の隙間の空気を温め暖を取るもの、見た目は故人に優しい印象はあるけど相応のドライアイスを使用する必要があり、頭部(顔)の保冷は雑になる。
但し弔問者や家族は近くにいられるが保全優先すると強冷房で部屋を冷やす為、長時間滞在出来ず障子や襖は湿気で開き難くなるなどの障害も起こり易いのでお勧めしません。
通常の死体なら摂氏2~4℃くらいで保管するでしょうが、この温度では腐敗は進行するので死臭は発生するはず、かといってマイナス保管した場合、冷蔵庫から出した途端、全身に結露の水滴となるはず、摂氏2~4℃で腹部にドライアイスがベストだが費用が掛かる。
また冷蔵庫まで行かなければ逢えず、長時間逢うのも難しいでしょう。多くの葬儀社は摂氏0℃まで下げませんから2日もすれば死臭は発生、腐敗させず死臭を出さずは結構難しい作業となるので設備を有する会社のレベルで差がでる安置です。
シンプルですが死後硬直前の納棺なら、身長180cmでも少し膝を曲げれば問題なく、衛生面でも最善で棺のフタを閉じておけば、腹部等に当てたドライアイスの冷気で棺内は冷却でき、夏場でも冬場は部屋に暖房を入れてもフタさえ閉じておけば問題ありません。
家族や弔問者も極寒の部屋で過ごす事なく顔は棺の窓から見え、ドライアイスの使用量も抑えられることから保全面・費用面と合せ最善の安置に思えます。
当方は全て納棺安置
病院等から搬送した死体は棺の中に納めると腹部、下腹部は勿論、、季節や安置日数により後頭部も冷却した上で専用具で口を閉じた状態で固定しておかきます。
病院・施設はエンゼルバンドと呼ばれる白いゴムで閉じようとしますが、ゴム痕が付いたら取れませんし、タオル等を当てる病院もありますが閉じる事はできません。
死体は口をしっかり閉じてあげれば穏やかな顔になり、安置直後より翌日のほうがより穏やかな顔になった故人を見れば、家族も穏やかな心になれるものです。
風呂に入れる湯かんは腐敗促進
専門業者に依頼した風呂に入れる葬儀屋もあるようですが、死体を温めるとは腐敗促進でしかありませんし、過去には2時間掛けて湯かんをしてた時「風呂に入れて欲しい人?」と聞くと女性は100%の確立で絶対に嫌だと言ってました。
病院、看護師在中の施設は処置後に清拭で全身を拭いてから着衣させますので、2025年の今は湯かんは希望者以外は致しておりませんが、ホームぺージの動画にもあるように、あれだけ湯かんをしてたにも関わらず湯かんを希望する家族は一件もありません。
棺は火葬する為の箱だけでなく、死体保全もし易く、且つ死体にはどんなウィルスがいるか分かりませんので家族への感染防止も含め衛生面でも上手く使うべきです。
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